MacBook Pro 16インチ Retina 2019 キーボード故障[純正部品修理][法人案件]

MacBook Pro 16インチ Retina 2019 キーボード故障[純正部品修理][法人案件]


ご相談内容:Mac使用中誤ってコーヒーを溢してしまいキーボードが反応しなくなってしまった
原因:水没によるキーボード基板損傷
作業内容:純正部品使用上部ケース交換


ご覧いただきありがとうございます。
今回はMacBook Pro 16インチ2019モデルのキーボード修理で法人様からのご相談になります。

お客様のお話しでは使用中にコーヒーを誤ってキーボード上に溢してしまい、慌てて拭き取ったもののその後からキーボードが全く反応しなくなったそうです。
トラックパッドは動作していましたのでほぼ間違いなくキーボード単体故障です。
分解して確認したところ、下部ケース内側やバッテリー上部、ヒートシンク表面に浸水痕はありましたがロジックボードの浸水マークは反応しておらず損傷も見られませんでした。
この製品はT2セキュリティチップ搭載機種の為、基本的に純正部品での交換作業が必要となります。
またRetina以降のMacBook系はキーボード単体での交換は想定されていない構造のため、キーボード側のケースとケース固定のバッテリーがセット交換となります。

部品を取り寄せて作業に入ります。

古いケースから殆どの部品を取り外し新しいケースに移植します。
この時トラックパッド周りにも結構な浸水があったことがわかりましたが、幸いな事にトラックパッド本体への影響は避けられたようです。

交換後、正規ツールによる調整と動作確認を行い作業完了です。

今回はキーボード以外への影響がなく不幸中の幸いと言っても良い状況でした。
MacBook系はキーボードの裏側にバックライトシートとカバーシールがあり、少量の液体であれば内部への浸水を軽減させることはできます。
ただしシールにはコネクタやネジ受けなどの関係で開口部がありますので場所によっては少量でも内部へ浸水しますし、内部侵入せず乾燥したとしても必ずキーボードの打鍵感に影響します。
当店の修理記録では何度も注意喚起しておりますが、使用中の飲料による浸水事故の一番の解決方法はノートパソコンの傍で飲食しない事です。
お仕事の関係でどうしても飲料の傍でパソコンを開かなければならない場合は、キーボードカバーを使う、極力飲料を離して置くなど事故予防を徹底して頂ければと思います。

 


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