MacBook Pro 13インチ Retina 2017 (ファンクションキーモデル) キーボード交換 バッテリー交換

MacBook Pro 13インチ Retina 2017 (ファンクションキーモデル) キーボード交換 バッテリー交換

MacBookPro13Retina2017

ご相談内容:キーボードの不良とキートップ脱落がある為交換したい。バッテリーの調子が悪い
作業内容:キーボード交換、バッテリー交換、バッテリーケーブル交換


ご覧いただきありがとうございます。
今回はMacBookPro 13インチ 2017 Two Thunderbolt3Ports(ファンクションキーモデル)のキーボード交換とバッテリー交換です。

確認したところこちらの製品はAppleの修理サービスプログラムでキーボード交換対象の機体だったのですが、お客様のお話では使用中にキートップが外れたので正規店に持ち込んでサービスを受けようと思ったところ内部に浸水痕が見つかって修理対応できないと返されてしまったそうです。
そして返却後にバッテリーが充電できない事がある、バッテリーで起動しない、バッテリーが認識しない、バッテリー残量が60%以上あるのに電源が切れるなどの不具合が出るようになったとのこと。
キーボード交換は必須ですが、バッテリー周りの検証も行って欲しいというご依頼でした。

バッテリーケーブルコネクタ部の腐食
バッテリーケーブルコネクタ部の腐食

当店で分解して検証を行いましたが、まずロジックボードのバッテリーケーブル接続コネクタに腐食が見つかりました。それ以外だとロジックボード上部及びバッテリー下部の浸水チェックシールが反応しており、間違いなく浸水が起きていたと判断できます。
バッテリー周りの障害原因の一つはこのコネクタ腐食が原因と思われましたので確認しようとケーブルを外したところ、ケーブル側の接点の一部が剥離・脱落しているのが確認できました。

接点剥離したケーブル

コネクタ側の導通チェックを行った後に念の為正常動作するケーブルに差し替えて検証を行ったところ動作上の問題は検出できず、元のケーブルに戻すと先の症状が現れる状態です。
その為バッテリー周りの不具合の原因はこの接点剥離・脱落による接触不良(断線)と特定。恐らく腐食で固着されていたため正規店持ち込み前は不具合が出ておらず、正規店の分解作業でケーブルを抜去した際に腐食固着されていた部分が剥がされてしまったものとみられます。
幸いな事にコネクタ側は剥離などが起きておらず簡単なクリーニングで復旧する状態でした。

ただし残量が多いのに電源が切れるというのは原因が別で、検証時にバッテリーの総容量が新品時の50%以下まで落ちているのが確認できましたので、こちらはバッテリー劣化が原因であると考えられました。実際に正常なケーブルで検証している最中に残量表示70%で強制スリープするような状態でしたので、今回はキーボード交換とバッテリー交換及びバッテリーケーブル交換を同時に行う必要があります。

お客様にこれらの内容を説明し、ご納得いただけたので作業を進める事になりました。
なお今回のキーボード交換はボディごと交換する方法を取ります。

組み替えになりますので必要な部品を全て取り外し、新しいボディに移植していきます。

分解。液晶ユニット取り外し
取り外した部品
組み直しとバッテリー交換した状態

組み直してキーボード、バッテリーなどの動作を確認します。

動作検証

動作検証では特に問題は起こらなかったため、完全に組み上げて作業完了となりました。

今回の様に正規修理店では扱えない修理、断られた修理でも一度ご相談ください。
可能な限り対応いたします。

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