iMac 21.5インチ Late2012 FusionDrive故障
ご覧いただきありがとうございます。
今回はiMac 21.5インチ Late2012モデルのFusionDrive故障修理です。
2~3か月前から操作の度にレインボーカーソルが出るようになったそうです。
状況としてはOSの損傷かディスクの故障が疑われました。
外付けOSからツールで確認したところ、FusionDriveを構成するHDDが故障しているようでした。
そのためOSの起動までは何とか出来るもののその後は全く操作ができない状況になっているようです。
データの救出を試みましたが既にHDDがエラー多発で読み込めない状態で、専門業者でなければ難しい状況でした。
不幸中の幸いだったのは、まだ何とか動いていた時期のTimeMachineバックアップが取得されていたこと、この症状が出てからは殆ど使用できていなかった為新しいデータはほぼ無かったことです。
また同じ状況が起きると困るので、今回はHDDを大容量SSDに交換した後、FusionDriveは利用せず元々あったSSDと共に独立した状態で運用することになりました。
元々FusionDriveはSSDの高速性とHDDの大容量を両立させる仕組みですから、高速のSSDのみで運用するのであれば必要ありません。
交換作業を進め、TimeMachineからデータを復旧します。
復旧後のディスクの状態です。
2TBのSSDと、元々入っている128GBのSSDを別々に使う感じになります。
動作試験でも特に問題なく、これでお客様にお返し致しました。
今回の様に、FusionDriveは構成するディスクのどちらかが故障すると動作不良を起こしますので、最近はSSD化して分割運用するケースが増えています。
SSDの価格も下がってきているので、数年前より高速と大容量の両立への敷居が低くなったことが大きいと思われます。
ただ、SSDは故障の予兆が殆どありませんので突然壊れることがあります。
SSDを使用しているPCに関しては、常にバックアップを取得するようお勧めいたします。