MacBook Pro 15インチ Mid2015 本体が熱くなる[分解清掃][メンテナンス]

MacBook Pro 15インチ Mid2015 本体が熱くなる[分解清掃][メンテナンス]


ご相談内容: 本体が熱くなって冷却ファンが高速回転する
原因: 排熱効率の低下による冷却能力不足
作業内容: 内部清掃、CPUグリス再塗布


ご覧いただきありがとうございます。
今回は本体がすぐ熱くなり冷却ファンが高速回転するというご相談です。
冷却ファンが回転するのはCPUなどの熱を逃がすためですが、起動直後から高速回転するのは何らかの理由でCPU負荷が高くなっているか機械故障の可能性があります。
預かっての検証で起動直後の負荷自体はそれほど大きくなかったもののファンが結構な勢いで回る事は確認できました。
ただし特徴のある機械故障起因の高速回転では無かったので単純に排熱能力の不足が原因ではないかと思われました。
具体的にはCPUの熱を放熱する為のヒートシンク(冷却板)にCPUを圧着して熱を伝えるCPUグリスの劣化、冷却ファン内部の汚れ等による排気能力低下ですが、今回はこれを改善することになります。

中央上部の横長なU字型の部分が
ヒートシンク(冷却板)です
ロジックボードを取り外します
CPUグリスが劣化して固まっています

中央付近の灰色に見える四角い部分がCPU、右側にある似たような部分がGPU(グラフィックチップ)です。
10年前のモデルという事もあり両方ともグリスが固まって完全に固形化していました。こうなると熱伝導率が低くなってヒートシンクへ熱が伝わりません。
古いグリスを拭き取って熱伝導効率の良いグリスを再塗布します。

劣化したグリスを拭き取ります
熱伝導効率の高いグリス再塗布
ヒートシンクを戻して組み直します

再塗布後は排熱効率が上がったためか処置前よりファンの動きは大人しくなりました。
長時間使用しても問題になるほどの発熱はなかったのでこれで作業終了となりました。
CPUなどの熱が外部に逃がせない(排熱できない)状態は故障の原因でもあり、熱暴走などによる動作遅延やパソコンの強制停止にもつながります。
このような症状が現れた場合は気軽にお問い合わせください。

 


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